はじめに:「忙しい」を理由に諦めない英語学習への道
「会社の仕事が忙しすぎて、英語学習なんて無理…」
そう諦めかけていた私が、実際に英語力を身につけることができた体験談をお話しします。英語学習を継続できない理由として、「時間がない」「切羽詰まった状況にない」「効果的な学習法がわからない」という課題は、多くの社会人が直面する共通の悩みです。
実際、TOEICテストを運営するIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)が2023年に行ったアンケート調査によると、対象者500人のうち3人に1人が、コロナ禍と比較して「英語を学ぶことに対する意欲が高まっている」と回答している一方で、社会人になってから実際に英語学習に費やした時間は「500時間未満」が8割弱という現実があります。
しかし、私の経験から言えるのは、忙しい会社員でも「安定継続」を重視した学習方法を見つけることで、確実に英語力を向上させることができるということです。
私の英語学習体験談:ゼロから始まった挑戦
学習を始めた理由
私が本格的に英語学習を始めたのは、30代半ばのシステムエンジニアとして働いていた時期でした。海外のクライアントとのプロジェクトが増え、英語でのコミュニケーションが必要になったことがきっかけです。
当時の私のスケジュールは典型的な忙しい会社員でした:
– 平日:朝8時出社、帰宅は22時頃
– 土日:家族との時間、家事、疲労回復で精一杯
– 平均睡眠時間:5-6時間
社会人が英語を習得するために必要な学習時間は、1000時間だと言われていますという情報を知り、「1日3時間勉強すれば1年で達成できる」と考えましたが、現実的には無理でした。
最初の失敗:無理な計画による挫折
最初の半年間は典型的な失敗パターンでした。
失敗した学習計画:
– 平日:早朝5時起床で2時間学習
– 通勤時間:1時間のリスニング
– 帰宅後:30分の復習
– 土日:各3時間の集中学習
この計画は3週間で破綻しました。理由は明確でした:
– 睡眠不足による仕事への影響
– 家族との時間が犠牲になった
– 急な残業や出張で計画が狂う
– 疲労による集中力の低下
一度中断してしまうと、また後戻りして勉強をしなおす必要があるため、英語の勉強をするなら、継続できるように工夫することが大切だと痛感しました。
ターニングポイント:安定継続への方針転換
挫折を経験した私は、学習方針を大きく転換しました。「完璧主義から継続主義へ」これが私の英語学習における最大のターニングポイントでした。
私の英語学習のモットーには、「0か100かより、1や10をだましだまし毎日続けることが大事」という考え方に共感し、「毎日少しずつでも英語に触れる」ことを最優先にしました。
成功の秘訣:忙しい会社員でも継続できる3つの勉強法
1. スキマ時間最大活用法
社会人が学習時間を確保するには、スキマ時間を有効活用するのがオススメです。私が実践した具体的な方法は以下の通りです:
通勤時間活用(往復90分):
– 行き:英語ポッドキャストの聴講
– 帰り:英語アプリでの単語学習
– 混雑時:スマホの英語記事読み
昼休み活用(15-20分):
– 食事後の空き時間に英語日記を書く
– 同僚との会話前に英語フレーズを1つ覚える
待ち時間活用(1日計30分):
– 会議開始前の5分間
– エレベーター待ちの時間
– 電車の遅延時間
ポイントは、すでにやっている習慣に、英語学習の習慣をくっつけることでした。新しい時間を作り出すのではなく、既存の時間を有効活用することで、無理なく継続できました。
2. 「15分ルール」による習慣化
大切なのは、”学習を生活の中に組み込むこと”。まずは1日15〜30分を「必ずできる範囲」で設計しましょう。
私が実践した「15分ルール」:
朝の15分:
– 起床後、コーヒーを飲みながら英語ニュースを聞く
– 内容理解よりも「英語を聞く」習慣を重視
夜の15分:
– 就寝前にベッドでスマホの英語アプリ
– 疲れていても負担にならない軽い内容
休日の15分×複数セット:
– 家事の合間に15分ずつ学習
– 集中力が続く範囲で無理なく継続
この方法の効果は絶大でした。最初は5分や10分だけでも英語に触れることから始め、習慣化させることを意識しましょうという考え方で、徐々に学習時間を増やしていけました。
3. アウトプット重視の実践的学習
日本では中学高校で800時間ほど英語を学んでいます。それでも英語は話せないと感じる人が多いのは、英語を実際に使うアウトプット学習が少ないからです。
私が実践したアウトプット学習:
英語日記(毎日5分):
– 今日の出来事を3行で英語で書く
– 文法の正確性よりも「書く」習慣を重視
– 週末にまとめて添削アプリで確認
独り言英語(通勤中):
– 今日の予定を英語で考える
– 会議の内容を英語で要約してみる
– 感情や意見を英語で表現する練習
オンライン英会話(週2回):
– 平日の夜と土日の朝に各25分
– 仕事の話題を中心にした実践的な会話
– 予習・復習は最小限に抑制
アプリは、移動時間などスキマ時間の学習に使い、まとまった時間がある場合は、オンライン英会話やコーチングを活用してアウトプットの機会をできるだけ増やすのがオススメです。
時間捻出の具体的テクニック
「時間の見える化」による効率化
忙しい会社員にとって、時間の使い方を見直すことは英語学習成功の鍵です。私は1週間の時間使用状況を記録し、「隠れた時間」を発見しました。
発見した「隠れた時間」:
– スマホでのSNSチェック:1日平均45分
– テレビのながら見:1日平均30分
– 無目的なネットサーフィン:1日平均20分
– 合計:1日約1時間35分
英語学習の時間を3時間増やすのであれば、代わりに何かを止める必要が有ります。私はこの隠れた時間の半分(約45分)を英語学習に充てることで、劇的に学習時間を増やしました。
「バッファー時間」の活用法
社会人は多忙で「残業で帰宅が遅くなった」「友人と会食する予定が急に入った」など、スケジュール通りにいかないときもあるでしょう。
私が実践した「バッファー時間」の活用法:
プランA(理想的な日):
– 朝15分 + 通勤90分 + 昼休み15分 + 夜15分 = 計135分
プランB(忙しい日):
– 通勤時間のみ90分 + 就寝前5分 = 計95分
プランC(超多忙日):
– 通勤時間の片道のみ45分 = 計45分
「やるかどうか」を迷う時間がゼロになることで、継続のストレスが一気に減ります。この3段階のプランを用意することで、どんなに忙しい日でも英語学習を完全に止めることはありませんでした。
「ながら学習」の最適化
忙しい会社員にとって、「ながら学習」は強力な武器です。私が効果的だった組み合わせは以下の通りです:
通勤+リスニング:
– 電車内:英語ポッドキャストや音声教材
– 徒歩:英語の歌を聴きながら歌詞を覚える
– 待ち時間:英語アプリでの単語学習
家事+リスニング:
– 料理中:英語ニュースのBGM
– 掃除中:英語の音声教材
– 洗濯物を干しながら:シャドーイング練習
スマホやタブレットでパッと見られる動画サービスはスキマ時間勉強法にぴったりです。
効果的な学習ツールと活用方法
私が実際に使用したツールと評価
1. 英語学習アプリ(スタディサプリENGLISH)
– 使用期間:2年間
– 1日の学習時間:平均30分
– 効果:基礎文法の復習とリスニング力向上
– 継続のコツ:通勤時間の固定化
2. オンライン英会話(レアジョブ)
– 使用期間:1年6ヶ月
– 頻度:週2回、各25分
– 効果:スピーキング力の大幅向上
– 継続のコツ:予約を1週間分まとめて取る
3. 英語ポッドキャスト(Business English Pod)
– 使用期間:継続中
– 1日の学習時間:45分(通勤時間)
– 効果:ビジネス英語の実践的フレーズ習得
– 継続のコツ:通勤ルートと連動
最新トレンドを取り入れた学習効率化
2024年のトレンドとして、1人で黙々と英語学習に取り組むのではなく、仲間とともに学ぶ「ピア・ラーニング」の広まりが挙げられます。また、急速に発展してきたAI技術が有効活用されていることがうかがえます。
私が後期に取り入れた最新の学習方法:
AI活用学習:
– ChatGPTを使った英作文添削
– 音声認識アプリでの発音チェック
– AI英会話アプリでの自主練習
ピア・ラーニング:
– 社内英語学習グループの参加
– オンライン英語学習コミュニティでの情報交換
– 同僚との英語ランチ会の開催
継続のための心理的サポート戦略
モチベーション維持の具体的方法
「英語が話せるようになりたい」などの漠然とした目標では、具体的に何をすればいいのかが分かりません。まずは具体的な目標を決めるところから始めましょう。
私の段階的目標設定:
第1段階(3ヶ月):
– 毎日15分の英語学習習慣化
– 英語日記を30日連続で書く
– 基本的な英会話フレーズ100個暗記
第2段階(6ヶ月):
– TOEIC600点取得
– オンライン英会話を週2回継続
– 英語での簡単な自己紹介ができる
第3段階(1年):
– 仕事で英語を使ったコミュニケーション
– 英語プレゼンテーション1回実施
– 海外クライアントとの電話会議参加
挫折からの復活方法
私も何度も挫折を経験しました。その都度、以下の方法で復活しました:
挫折パターン1:仕事が忙しくて学習時間がない
– 対策:学習時間を1日5分に減らして習慣を維持
– 復活方法:忙しい時期が過ぎてから徐々に時間を増やす
挫折パターン2:なかなか上達を実感できない
– 対策:小さな成功体験を記録(覚えた単語数、会話時間など)
– 復活方法:3ヶ月前の自分と比較して成長を実感
挫折パターン3:モチベーションの低下
– 対策:英語学習の目的を再確認
– 復活方法:英語を使う機会を作る(英語のミーティングに参加など)
成果と変化:1年後の劇的な変化
具体的な成果
英語力の向上:
– TOEIC:400点台 → 730点(1年4ヶ月後)
– 英会話:挨拶レベル → 業務で使用可能レベル
– リスニング:ほぼ聞き取れない → 会議で7割理解
仕事での変化:
– 海外クライアントとのメール対応を担当
– 英語での電話会議に参加
– 英語資料の読解スピード向上
生活の変化:
– 英語学習が日常の一部になった
– 海外旅行での会話を楽しめるようになった
– 英語のニュースや映画を理解できるようになった
学習継続による意外な副次効果
英語学習を通じて得られた副次効果も大きな収穫でした:
時間管理スキルの向上:
– スケジュール管理が劇的に改善
– 優先順位の付け方が明確になった
– 集中力が向上し、仕事効率もアップ
自己肯定感の向上:
– 継続できたことによる自信
– 新しいチャレンジへの積極性
– 問題解決能力の向上
キャリアの展開:
– 英語を使うプロジェクトへの参加機会増加
– 昇進評価でのプラス要因
– 転職時の強力な武器となった
忙しい会社員への実践的アドバイス
学習開始時の心構え
1. 完璧主義を捨てる
「続けられる量」を積み重ねる方が、”トータルの習得時間”も結果的に長くなるのです。完璧を目指すより、継続を重視してください。
2. 小さな成功を積み重ねる
最初は1日5分でも構いません。重要なのは「毎日英語に触れる」ことです。
3. 環境を整える
私たちはカウンセリングを通じて、英語の勉強が続かない原因を3つに分類しました。それは「①明確な目標や目的がない」「②効果的な勉強方法がわからない」「③学習に適した環境が整っていない」。
効率的な学習のための5つのポイント
1. スキマ時間の徹底活用
時間の確保が難しい社会人が英語を勉強する場合、隙間時間の活用は欠かせません。
2. アウトプット重視の学習
アウトプットを前提にしておくと定着しやすいです。
3. 習慣化の工夫
既存の習慣に英語学習を組み込むことで、無理なく継続できます。
4. 適切なツールの選択
自分のライフスタイルに合った学習ツールを選ぶことが継続の鍵です。
5. 柔軟な学習計画
忙しい日でも最低限の学習ができる「プランC」を用意しておくことが重要です。
時期別の学習戦略
開始1-3ヶ月:習慣化期
– 目標:毎日英語に触れる習慣を作る
– 重点:継続性を最優先
– 学習時間:1日15-30分
4-6ヶ月:基礎固め期
– 目標:基本的な英語力の向上
– 重点:語彙・文法の基礎固め
– 学習時間:1日45-60分
7-12ヶ月:実践期
– 目標:実際に使える英語力の習得
– 重点:アウトプット中心の学習
– 学習時間:1日60-90分
最新英語学習サービスの活用法
コスパと継続性を重視したサービス選び
ビジネス英語を習得するにあたり重要視していることとして、約7割の人がコスパよりもタイパを重視する傾向があります。忙しい会社員にとって、効率的な学習が可能なサービスを選ぶことが重要です。
私がおすすめするサービス選択の基準:
1. 継続しやすさ:予約不要、24時間利用可能
2. 実践性:ビジネス英語に特化した内容
3. コストパフォーマンス:月額1万円以下
4. サポート体制:日本人スタッフによる学習相談
5. 柔軟性:スマホとPCの両方で利用可能
特に忙しい会社員におすすめのサービス
短期集中型を希望する方には:
短期集中で本気の英語力向上を目指すなら、「次こそは!」本気のあなたを本気で応援!【オンライン英会話の BizEnglish 】がおすすめです。担任制で継続しやすく、ビジネス英語に特化しているため、仕事で使える実践的な英語力を効率的に身につけることができます。
成果保証を重視する方には:
【レアジョブ英会話】オンライン完結成果保証型英会話のスマートメソッドRが適しています。成果保証があるため、確実なレベルアップを目指す忙しい会社員にとって安心感があります。
自主トレーニングを重視する方には:
自分で考え、英語を発するスマホ自主トレーニングアプリ【トーキングマラソン】がおすすめです。スマホで手軽に始められ、スキマ時間を有効活用できます。
まとめ:継続こそが成功への唯一の道
私の体験から言えることは、忙しい会社員でも「安定継続」を重視した学習方法を実践すれば、必ず英語力は向上するということです。
成功の要因をまとめると:
1. 現実的な目標設定:1日15分から始める
2. 習慣化の工夫:既存の習慣に組み込む
3. スキマ時間の活用:通勤時間を最大限活用
4. アウトプット重視:実践的な学習を心がける
5. 柔軟な学習計画:忙しい日でも継続できる仕組み
焦らず自分のペースで毎日「継続」することと、日本の学習で欠けがちな「アウトプット」をすること、この2つを意識すれば目安の時間より早く英語を身につけることも可能です。
英語学習は短距離走ではなく、マラソンです。一歩ずつ着実に前進することで、必ず目標に到達できます。
最後に、英語学習を始めようと考えている忙しい会社員の皆さんへ:
「時間がない」「忙しい」は理由ではありません。重要なのは、「どうやって時間を作るか」「どうやって継続するか」を考えることです。私の体験が少しでも皆さんの英語学習の参考になれば幸いです。
今日から、1日15分の英語学習を始めてみませんか?1年後の自分の変化に、きっと驚かれると思います。
まずは無理のない範囲から、あなたの英語学習の第一歩を踏み出してください。継続こそが、成功への唯一の道なのです。
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