英語を話すのが怖い、その気持ちは決してあなただけのものではない
「英語を勉強してきたのに、いざ話そうとすると言葉が出てこない…」
「外国人を前にすると緊張で頭が真っ白になってしまう…」
「間違えたら恥ずかしいと思って、結局何も話せない…」
このような経験をしたことはありませんか?実は、英語学習なら誰でも経験することではないでしょうかと言われているほど、英語を話すことへの恐怖心は多くの学習者が抱える共通の悩みなのです。
英語への恐怖心が生まれる5つの根深い理由
1. 慣れていないことへの自然な恐怖
人は誰でも慣れていないことや新しいことに対して「恐怖心」を覚えてしまうものです。これは人間の本能的な反応であり、決して恥ずかしいことではありません。
日本人の多くは読み書きは得意でも、圧倒的なスピーキングの練習不足により、話すことに慣れていないのが現実です。十分な英語知識があっても、日頃から英語を話す習慣がなければ、いざ英語で話すとなってみると、緊張や不安から言葉が出てこなくなってしまいます。
2. 完璧主義が生む「間違い恐怖症」
英語初心者の方が「英語を話すのが怖い」と感じる最大の要因は、学校教育などによる「間違えたらどうしよう」「恥ずかしい」という「メンタルブロック(心理的な壁)」です。
日本の教育システムでは、「文法を間違えると点数がマイナスされる」という経験が続いた結果、文法的誤りを極端に恐れる日本人が多くなってしまったのが現状です。しかし実際は、英語話者の約8割はノンネイティブスピーカーです。つまり、英語の文法を完璧に把握している人の方が少ないのです。
3. 自信の欠如がスピーキング力を阻害
2014年から2015年にかけて行われた「自信と英語のスピーキング能力の関係性」に関する研究によると、自信があればあるほどスピーキング能力は伸びやすく、逆にスピーキング能力が高くなればなるほど、自信も向上することがわかりました。
つまり、話すことが怖いのは自分の英語に自信がないことが原因であり、逆に言えば、話すことに自信があれば、英語への恐怖は次第に消えていきます。
4. 文化的・コミュニケーション様式の違い
日本語と英語では、コミュニケーションのスタイルが大きく異なります。英語圏では、相手の目を見て話すのがマナーです。日本では、あまり相手の目をじろじろ見ないのが普通だと思いますが、彼らは違います。
また、日本語では、あんまり長く一人で話しているとマナー違反になりますよね?英語は逆です。1つの長い文章を最後まではっきりと言い切ることが、英語のマナーになります。
このような文化的違いが、初心者には「怖い」という印象を与えてしまうのです。
5. ネガティブな体験によるトラウマ
私が英語を話すのを怖く思い始めたのはこれがきっかけでした。その場の会話はほとんど理解できるのに言葉が出てこないんですという体験談が示すように、過去の失敗体験が英語への恐怖心を強化してしまうケースも少なくありません。
英語恐怖症を克服する3ステップの実践的アプローチ
ステップ1:マインドセットの転換
「完璧」という幻想を捨てる
英語においても完璧なんてどこにもないし、国が違えば使われる言葉や表現、イントネーションやアクセントなど、あらゆるものが異なってきます。だから、英語に完璧なんてどこにもないし、それを追い求める必要もないのです。
重要なのは「正確さ」よりも「伝える姿勢」です。目の前にいる外国人が間違えながらでも一生懸命日本語で話そうとしていたら、あなたはどんな気持ちで聞きますか?おそらく好意的に耳を傾けますよね。彼らもまた、我々の話す英語に対して同じ気持ちで聞いてます。
「間違えることは学習の一部」と認識する
英会話では間違えることは悪いことではなく、英会話力を高めるためには間違うことも重要です。恐怖心や羞恥心を取り除くには、どうしたらいいのか?それには繰り返し、繰り返しアウトプットして練習するのが一番なのです。
ステップ2:段階的な練習環境の構築
安全な練習環境から始める
安心して英語を練習するには、「英語の先生」としての訓練をきちんと受けていて、ポジティブで明るい講師が所属しているサービスを探すことが重要です。
特に初心者の方には、以下のような環境が推奨されます:
1. 一人でできる練習から始める
トーキングマラソンのような、スマートフォンを利用して自分のスピーキングを録音し、自分の英語が他の人にどう聞こえるかを確かめましょうという方法も効果的です。対人でのプレッシャーを感じることなく、自分のペースで練習を積み重ねることができます。
2. 日本人講師からスタート
英会話は気になるけれど怖いと感じる場合は、日本人講師が在籍しているオンライン英会話など選び、まずは日本人とレッスンをすることから始めましょう。
段階的なレベルアップ
初心者レベル(まずは慣れることから)
一人で英語を話す練習をしたいなら、独り言も効果的です。自分自身の考えや行動を独り言でブツブツ言ってみることで、「これ英語で何て言うんだっけ?」と単語や表現を勉強するキッカケになります。
独り言は、スピーキング練習の中でも取り組みやすく、効果が高い方法です。例えば、「今日、私は何をする予定?」や「この場所にはどうやって行く?」など、日常の行動や考えを英語でつぶやいてみましょう。
中級レベル(実践への準備)
オンライン英会話でも次のレッスンの予習をしておけば、自信を持てる!そのためには、まず次のレッスン内容がわかるような、カリキュラムレッスンを選択して、予習ができる頻度で受講できる環境を作る必要があります。
ステップ3:自信を構築する実践的方法
小さな成功体験の積み重ね
英語への苦手意識を克服するには、英語をたくさん話して、小さな成功体験を積み重ねる必要があります。
回を重ねるごとにだんだん慣れてきて、3回目頃からオンラインでの勉強を楽しいと感じるようになった。やはり慣れが必要だと感じましたねという体験談が示すように、継続することで確実に恐怖心は薄れていきます。
発話の自動化を目指す
スピーキングで目指したいのは、考えなくても言いたいことが口から自然に出てくることです。専門的にはこれを「自動化」と言いますが、それに効果的なのが、よく使う表現を事前にストックしておくことです。
具体的な練習方法:
1. 瞬間英作文の実践
インプット学習と並行してアウトプット学習をしないのは非常に「もったいない」ことです。基本的な文構造を瞬時に作れるように訓練しましょう。
2. 基礎文法の確実な習得
英語で会話をするためには、語彙と文法がある程度しっかり頭の中に入っていることが絶対条件になります。目安としては、まず中学校の範囲で習う単語と文法をマスターすることがスタートラインです。
3. 定型表現の暗記
ネイティブスピーカーが一般的に日常会話で使う英単語は3000~4000語といわれています。日本の中学校で習う単語数は2200~2500ほどであり、日常会話で必要な単語数の8割をカバーしていることを知っておくと安心感につながります。
恐怖心を克服するための具体的な練習方法
自宅でできる安全な練習法
1. シャドーイング練習
正しい発音の知識を身につけることも、スピーキング力を向上させるのに必要です。ネイティブの音声に続いて発音することで、自然なリズムと発音を身につけられます。
2. 動画撮影による客観的分析
自分が英語を話している様子を動画に撮ってみることです。少し勇気のいる方法ではありますが、発音の矯正にも有効ですし、身振り手振りなど、話している態度をチェックできるため、スピーキング力向上には非常に有効な方法です。
3. 音読パッケージの活用
中学生レベルの英文を取り扱っているため、スピーキングが苦手な英語初心者でも取り組みやすいです。段階的に難易度を上げていくことで、確実にスピーキング力を向上させることができます。
オンライン環境での実践練習
初心者向けオンライン英会話の選び方
1. 女性限定・超初心者向けサービス
わたしのオンライン英会話のような、超初心者・女性限定のサービスなら、同じような不安を抱える人たちと一緒に学べる安心感があります。日本在住の外国人講師による丁寧なサポートも受けられます。
2. 科学的メソッドを採用したサービス
AQUES(アクエス)では、日本人+フィリピン人講師が交互に教える独自のハイブリッドスタイルで、レッスン内だけで復習できる「スパイラルカリキュラム」を採用。継続しやすい仕組みが整っています。
効果的なレッスンの受け方
予習・復習をサポートしてくれるような独自のコンテンツがあるかも確認してみてください。レッスン前の準備が恐怖心の軽減に大きく役立ちます。
何度も同じ先生と会話を重ねることで、先生との連携や関係が良くなります。先生に慣れることで、自分の本来持っているパフォーマンスも発揮できるようになるはずです。
心理的サポートと継続のコツ
自己肯定感を保つ方法
ポジティブなセルフトーク
人を鼓舞する激励の言葉を英語ではpep talkと言います。これは特に特に英検などスピーキングのテスト前に緊張している時におススメです。「大丈夫、できる」という自分への声かけが効果的です。
成長マインドの採用
「まだできない」ではなく「今はまだできない」と考えていると、諦めてしまったり、自分には出来ないと考えてしまいます。「yet(まだ)」という言葉を意識的に使うことで、成長への可能性を信じ続けることができます。
継続するための環境づくり
学習習慣の確立
スピーキング力を伸ばすためには、毎日少しでも英語を口に出すことが大切です。1日5分でも継続することが重要です。
適切なサポート体制
話しやすいと感じる相手とレッスンの回数を重ねることで、英語で話すことや外国人との会話にも慣れていきます。言語への抵抗がなくなっただけでも、外国人への恐怖心も薄れているはずです。
長期的な視点での英語学習戦略
段階的な目標設定
短期目標(1-3ヶ月)
– 基本的な挨拶と自己紹介ができる
– 簡単な日常会話の定型表現を暗記する
– 1日5分の独り言練習を習慣化する
中期目標(3-6ヶ月)
– オンライン英会話で25分間のレッスンを受けられる
– 基本的な質問に対して即座に答えられる
– 発音の改善を実感できる
長期目標(6ヶ月-1年)
– 日常的な話題で自然な会話ができる
– 間違いを恐れずに積極的に発言できる
– 英語でのコミュニケーションを楽しめる
継続的な成長のために
スピーキング力の向上には、基本的な単語や文法の知識、発音を覚える「インプット」と実際に会話する「アウトプット」のバランスが大事です。
たくさんの人と話すうちに、その不安もなくなり、スムーズに話せるようになっていくものです。普段から外国人と交流する機会を持つことで、自信をつけていき、コミュニケーション能力を鍛えていくことが重要なのです。
まとめ:恐怖心を力に変える英語学習の新しいスタート
英語を話すことへの恐怖心は、決してあなただけが抱える特別な問題ではありません。英語学習者の多くが「英語恐怖症」を発症してしまうのは、そもそも英語を話すことに慣れていなかったり、「間違えてはいけない」と失敗を恐れたりすることが原因です。
しかし、正しいアプローチと継続的な練習により、この恐怖心は必ず克服できます。重要なのは:
1. 完璧主義を捨て、コミュニケーションの本質を理解する
2. 段階的に練習環境を整え、小さな成功体験を積み重ねる
3. 継続的な実践により自信を構築する
私の病名は、圧倒的な不利な立場に立った自分の自尊心が、ただ乱暴に、無防備に壊されていく自尊心に耐えられない恐怖だったのだという深い洞察が示すように、英語への恐怖は実は自尊心の問題でもあります。
だからこそ、安心できる環境での練習から始めることが何より重要です。トーキングマラソンのような一人でできる練習ツールから始めて、徐々に対人での会話に挑戦していく。そして最終的には、あなたの英語への恐怖心が、「もっと話したい」という意欲に変わる日が必ず来るでしょう。
練習すればするほど、より発音や語彙力が伸びて自信がつきます。スピーキングの練習は、楽器の弾き方や新しいスポーツを学ぶのと同じで、実践でのみ向上させることができるのです。
今日から、小さな一歩を踏み出してみませんか?あなたの英語学習の新しい章が、今まさに始まろうとしています。
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