なぜ話せない?英語初心者が今すぐできる7つの基礎学習法【挫折せずに確実に上達する方法】
「英語を何年も勉強しているのに、なぜか話せない…」
「どんな勉強法を試しても、いつも挫折してしまう…」
こんな悩みを抱えていませんか?
実は、多くの日本人が英語を話せないのには明確な理由があります。そして、その理由を理解し、正しい基礎学習法を実践すれば、英語初心者でも確実に話せるようになるのです。
この記事では、なぜ多くの人が英語を話せないのか、その根本的な原因を探るとともに、初心者でも挫折せずに続けられる効果的な基礎学習法を7つご紹介します。
日本人の英語力の現状:なぜ話せない人が多いのか
世界から見た日本人の英語力
2024年の英語能力指数世界ランキングでは、日本は92位となっており、順位は毎年右肩下がりです。これは日本人の英語能力が他国と比べて相対的に落ちていることを意味します。
全国の25歳以上英語学習人口は804万人で、25歳以上人口100人あたり8.13人となっています。これは決して少ない数字ではありませんが、学習者の多くが「話せない」という現実に直面しています。
英語学習への取り組み状況
英語学習をしている社会人496人を対象とした調査によると、「旅行・趣味」が約6割を占める一方で、社会人らしく転職やキャリアアップのために英語を学んでいる人も少なくありません。
費用面では、1,000円未満という人が6割以上という結果となっており、本などの教材やスマホアプリ、Youtubeなどお金をかけずに学習している人が多いようです。
英語初心者が話せない5つの根本的な理由
1. 学習時間の圧倒的な不足
アメリカの国際機関「FSI(外務職員局)」の調査では、英語話者が日本語を習得するのに2200時間もの学習時間が必要であることが指摘されています。日本人が英語を習得するのにも同じく2200時間必要だとすると、日本の学校教育での英語学習時間は、新しい学習指導要領でも1000時間程度で、必要な時間の半分にも満たないのです。
2. 文法中心の教育システム
日本の学校での「英語の授業」はもともと、単語と文法の学習に重点を置きすぎていて、スピーキングのトレーニングがほとんど行われていないという問題点が指摘されてきました。
文法や読解中心の英語教育が話す力を育てていないのです。
3. 言語構造の違い
日本語は英語から最も「距離の遠い」言語の1つであることが明らかになっています。つまり、日本語話者にとっても、英語は「非常に難しい」言語である可能性が高いのです。
日本語と英語では、言語の構造に大きな隔たりがあります。英語では名詞だけとっても、数えられる名詞・数えられない名詞の区別があり、単数なのか複数なのかがとても重要なポイントとなります。
4. 発音と音声変化の理解不足
日本人が英語の「スピーキング」を特に苦手としている理由として、英語の音声変化を理解していないことが挙げられます。文字面の発音ではなく、音声変化を含む英語の自然な発音を把握していないことで、日本人の発音は聞き取りづらいものになってしまいます。
日本語は150~1,500Hz、英語は2,000~12,000Hzを主に使うとされ、この周波数帯が異なるため、日本人にとっては英語の聞き取りが困難だと言われています。
5. 心理的な障壁
日本人は、完璧主義の傾向が強く、間違いを恐れるあまり、英語を話すことをためらってしまいがちです。「英語が下手だと、バカにされるのではないか」と感じる人もいるようです。
私たちに足りないのは、わからないことを前提に会話を始めるマインドではないでしょうか。帰国子女でもない限り、英語が話せない・わからないのはあたりまえだ。大事なのは、わからないことを前提に会話を始めることです。
初心者でも確実に上達する7つの基礎学習法
1. 具体的な目標設定から始める
まず最初に、具体的な目標を設定しましょう。例えば、日常会話ができるようになる、旅行で使える英語を身につける、TOEICで高得点を取るなど、自分の目的に合わせた目標を立てることで、学習の方向性が明確になります。
効果的な目標設定のポイント:
– 「英語がペラペラになる」ではなく「TOEICで500点を取る」など具体的に
– 3〜6ヶ月程度で達成できる短期目標を設定
– 数値化できる目標を選ぶ
2. 発音の基礎ルールを学ぶ
英語の発音のルールを知っておくと初めて見る単語でも正確に発音しやすくなります。一般的に発音ができた英単語はヒアリングもしやすくなると言われているからです。
発音学習のステップ:
1. フォニックスの基本ルールを学ぶ
2. L・R音の区別を身につける
3. 語尾の子音を意識する
4. 音声変化(リエゾン)を理解する
3. 基礎単語1,500語を確実に習得
英単語はリスニング力やスピーキング力の向上に欠かせないからです。まずは1,500語程度の英単語が収録された単語帳を覚えるようにしましょう。
一般的に2,000語ほどの単語数を理解できれば、日常会話レベルの英語が分かると言われています。
効果的な単語学習法:
– 1日10〜15個の単語を目標に
– 音声付きの単語帳を使用
– 例文と一緒に覚える
– 定期的な復習を組み込む
4. 基礎文法を実践的に学ぶ
基礎の英文法を学ぶことをおすすめします。英文法は、英語を話す上で土台のような役割を持ちます。英文法を学ぶ際には、勉強した英文法で実際に文章を作ることが大切です。
文法学習のコツ:
– 中学レベルの文法を完璧に
– 覚えた文法で実際に文章を作成
– 英語日記を書いてアウトプット
– 間違いを恐れずに使ってみる
5. 毎日の習慣化を重視する
英語の実力を身に付けるには一定の時間が必要であり、継続的な学習が必須です。目標がないと努力を続けるのは難しいものです。
まずは、1日のうちの決まった時間に短時間でもいいので英語に触れることを習慣化させましょう。英語学習の習慣化は、継続の重要なカギとなります。
習慣化のための工夫:
– 毎日15分の時間を確保
– 同じ時間帯に学習する
– スマホアプリを活用
– 進捗を記録する
6. 聞き流しではなく「集中リスニング」
「聞き流し」で効果を得るには、聞き流している音声を8〜9割以上理解できる英語力が必要です。英語の基礎がまったく身についていない状態で、「聞き流し」に取り組むのはNGです。
効果的なリスニング学習:
– 初心者向けの短い音声から始める
– 内容を理解してから音声を聞く
– 聞き取れなかった部分を確認
– 段階的に難易度を上げる
7. アウトプット機会を積極的に作る
基礎学習と英会話を並行することで、インプットしたことを会話でアウトプットすることができ、学んだことが定着しやすくなります。
アウトプット練習の方法:
– 独り言を英語で話す
– 英語日記を書く
– オンライン英会話を利用
– 英語でSNS投稿する
効果的な学習ツールとアプリの活用
おすすめアプリ3選
Duolingoはゲーム感覚で楽しく英語を学べるアプリとして人気があり、初心者に適した基本的な単語やフレーズを効率よく覚えることができます。
1. Duolingo:ゲーム感覚で基礎を学習
2. Busuu:インタラクティブなレッスンで総合力向上
3. Learn English 英文法:文法問題を網羅的に学習
段階的な学習の進め方
英語の学習を開始する際には、「基本的な文法・単語」→「リスニング・リーディング」→「ライティング・スピーキング」という段階的なアプローチで勉強することが効果的です。
挫折しないための心構えと継続のコツ
完璧主義を捨てる
英語がほとんどわからない初心者だと、英語は難しいというイメージを持ってしまっているかもしれません。しかし、もしも「英語は難しい」という固定観念があるなら、それは捨て去った方が良いです。
小さな成功体験を積み重ねる
目標が達成できれば、満足感を得られ、英語学習へのさらなるモチベーションを保てるでしょう。
間違いを恐れない姿勢
オランダ人の先生曰く、「英語は、世界のどこにいっても『訛り』がある言語であって、Perfect Englishは存在しない。だから、恥ずかしがらずに話しなさい」とのことで、これには強く説得力を覚えました。
初心者向けオンライン英会話の活用法
英語学習において、独学だけでは限界があります。特に初心者の方は、専門的なサポートを受けながら学習を進めることで、効率的に英語力を向上させることができます。
初心者でも安心して始められるオンライン英会話
オンライン英会話なら相手がいてリアルな会話ができますし、間違いを正してもらえるので、間違った英語が癖になってしまうのを防げます。発音指導もお願いできるので、初心者レベルの間から、正しい発音を身につけることができるでしょう。
初心者におすすめのオンライン英会話活用法:
– 週2〜3回の短時間レッスンから始める
– 日本人講師とのレッスンで基礎を固める
– 簡単な自己紹介から練習
– 間違いを恐れずに積極的に話す
特に女性の初心者の方には、安心して学習できる環境が整った女性限定・初心者専門のオンライン英会話がおすすめです。初月4回500円から始められるプランもあり、機械操作が苦手な方でも日本人スタッフがしっかりサポートしてくれます。
実践的な学習プランの提案
初心者向け3ヶ月プラン
1ヶ月目:基礎固め
– 発音の基本ルール学習(週3回・各30分)
– 基礎単語500語の暗記(毎日15分)
– 中学レベル文法の復習(週2回・各45分)
2ヶ月目:インプット強化
– 基礎単語1,000語まで拡大
– 簡単な英文の音読練習
– 初級リスニング教材の活用
3ヶ月目:アウトプット開始
– 英語日記を毎日書く
– オンライン英会話を週2回開始
– 簡単な英語での独り言練習
時間がない社会人向けプラン
平日(毎日30分):
– 通勤時間:単語学習(15分)
– 昼休み:発音練習(10分)
– 寝る前:英語日記(5分)
週末(各1時間):
– 文法学習とまとめ
– リスニング練習
– オンライン英会話
学習効果を最大化するための環境作り
英語学習に適した環境の整備
英語学習を習慣化するには、どんなに忙しくても英語に触れる時間を毎日確保することが大切です。
環境作りのポイント:
– 学習専用のスペースを確保
– スマホアプリで隙間時間を活用
– 英語関連の書籍や教材を身近に置く
– 学習記録をつける習慣をつける
モチベーション維持の工夫
第二言語を使う”理想の自分”(L2理想自己)を具体的にイメージできる学習者ほど、第二言語学習に成功しやすいことが、第二言語習得理論の研究結果として、明らかになっています。
モチベーション維持のコツ:
– 英語を使っている理想の自分をイメージ
– 小さな目標を設定して達成感を得る
– 学習仲間を見つける
– 定期的に自分の成長を確認
スピーキング練習に特化したアプローチ
英語学習において、多くの初心者が最も苦手とするのがスピーキングです。しかし、適切な練習方法を取り入れることで、初心者でも効果的にスピーキング力を向上させることができます。
自主トレーニングの重要性
基礎が固まってきたら、より実践的なスピーキング練習に移行することが重要です。自分で考え、英語を発する練習ができるアプリを活用することで、いつでもどこでもスピーキング練習が可能になります。
音声認識機能を使った自主トレーニングアプリなら、毎日5分からでも継続的なスピーキング練習ができ、初心者でも無理なく続けることができます。
よくある失敗パターンと対策
失敗パターン1:完璧主義による挫折
特に、初心者では、リスニングに挑んでもほとんど聞き取れないという可能性が高く、勉強がつらいと感じる場面も多いはずです。
対策:
– 小さな目標から始める
– 進歩を記録して成長を実感
– 完璧でなくても「通じる」ことを重視
失敗パターン2:学習方法の迷走
「とりあえず良さそうなものを片っ端からやってみよう」式の学習方法では長続きしませんし、効果も上がりません。
対策:
– 自分のレベルに合った教材を選ぶ
– 一つの方法を最低3ヶ月は継続
– 成果が出るまで焦らない
失敗パターン3:インプットばかりでアウトプット不足
学習においてはインプットとアウトプットを繰り返していくことが大切です。「机に向かってひたすら英単語を覚える」「英会話のテープを聞き続ける」といった一方通行の学習方法では、学んだ英語が定着していきません。
対策:
– 学んだことを実際に使う機会を作る
– 週に最低1回はアウトプット練習
– 間違いを恐れずに実践する
上達を実感するための評価方法
定期的な自己評価
学習効果を測定するために、定期的な自己評価が重要です。
評価項目:
– 語彙力の増加(週単位で測定)
– リスニング理解度(月単位で測定)
– スピーキング流暢性(録音して確認)
– 英語への心理的抵抗感の変化
外部評価の活用
通常の会話であれば、中学・英検3級レベル(1,800語)の語彙や文法が頭に入っていれば十分です。
具体的な評価方法:
– 英検3級を3ヶ月目標に設定
– オンライン英会話でのレベルチェック
– 友人や家族に進歩を聞いてもらう
– 学習記録アプリでの進捗確認
まとめ:英語初心者が話せるようになる確実な道筋
英語初心者が話せない理由は、決して能力の問題ではありません。適切な学習方法を知らない、継続できる環境が整っていない、心理的な障壁があるなど、すべて解決可能な問題です。
成功への7つのステップを再確認:
1. 具体的な目標設定 – 「3ヶ月でTOEIC500点」など明確に
2. 発音の基礎 – フォニックスから始める
3. 基礎単語1,500語 – 毎日15分の継続学習
4. 実践的文法 – 覚えた文法で文章を作成
5. 毎日の習慣化 – 短時間でも毎日続ける
6. 集中リスニング – 聞き流しではなく理解重視
7. 積極的アウトプット – 恥ずかしがらずに実践
最も重要なのは、完璧を求めず、継続することです。英語学習は一朝一夕でできるものではありませんが、正しい方法で地道に続けることで、必ず話せるようになります。
「英語を話せるようになりたい」と思った今この瞬間が、あなたの英語人生のスタートラインです。まずは今日から、どんなに小さなことでも良いので英語に触れることから始めてみませんか?
あなたの英語学習が実り多いものとなることを心から願っています。頑張ってください!
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